先日、グループインタビュー中、コンセプトなど何らかの評価物を対象者全員に一斉に呈示するする必要があるパートで、対象者が1人だけ消えてしまったら?(接続トラブルで画面からいなくなったら?)というテーマでお届けしました。 → 前編 後編
今回は、しばらくアドリブでインタビューを繋いでも対象者が戻らない時はどうするか?です。
インタビューフロー作成の時点であらかじめ時間配分をある程度決めていますから、対象者が戻るまでずっと待つわけにはいきません。アドリブでインタビューを続行しつつ残りの聴取課題と時間を計算し、どの時点で繋がっている対象者だけで呈示物の評価を進めるか、また進めたはいいが途中で消えていた対象者が戻ったらどうするか、それらをアドリブインタビューと同時並行で考えてモデレーターが決断し、進行することとなります。
運営ご担当から、対象者には見えないチャットで状況の連絡が入ることもありますが、繋がっている対象者を放置して状況確認や相談をすることは避けます。その方々とのラポールが切れてしまうためです。
繋がっている方だけで進行し、消えた方が戻った時点で説明や質問を繰り返す形で対応しますが、この場合、本来1回の予定だった説明や質問が重複するので当然想定外の時間が必要になります。その分、消えていた対象者への質問は最重要課題だけに絞るなどの調整も、モデレーターが判断して行います。
インタビューはライブ! いったん始まったら何があっても慌てず動じず続行し、きちんと調査課題をクリアする。それができるかどうかは、モデレーターにかかっていると言っても過言ではないでしょう!
by 小林