真面目な話、
私は、インタビューの成功の半分(それ以上かも)は
「リクルーティング」にかかっていると思っています。
何しろインタビューは
「話を聞かせていただく」ことですから、
「どんな人に」話を聞くのかは本当に重要なのです。
なので、
インタビューをディレクションするときは
実施のその時までリクルート状況にはかなり神経を使います。
基本的には事前に検討した「リクルート条件」を
満たしている人であれば大丈夫なのですが、
それだけでは、たまに「あれ?」という方もいらっしゃるのが現実。
何を聞いても、直前に話した方のお話をなぞって答える方、
話すたびに違うことを答える方、
ものすごく小さな声で話す方…など
グループインタビューの場で
「しっかりお話いただけるかどうか」という点での適性を考慮することも
リクルートの視点として非常に大切だと思います。
そういった意味で、
私が信頼しているリクルート法は「機縁法」です。
機縁法とは、人脈や紹介をベースに対象者を探す方法です。
対象者と実際に話をして条件や適性を確認できるので
グループインタビュー出席者として「質の高い」方を
集めることができ、
いわゆる「なりすまし」のリスクもグンと低くなります。
以前、定性調査のセミナーで聞いたことがあるのですが、
リクルートを請け負う会社の中には
人数を揃えることを優先して
「さくら」を出席させるところもあるそうです。
※この「さくら」ではありませんが..
信じられない話ですが、
そういったことがあるという経験談を聞いて
リクルートの重要性をますます意識するようになりました。
幸いキーハウスでは
信頼のおけるリクルート専門機関いくつかと
ご一緒させていただいており、
リクルートに関するリスクは
最小限に抑えた状況でインタビューを実施できています。
インタビュアーと対象者は車の両輪ですから、
リクルートは慎重すぎるぐらいで丁度いいという意識で
臨んでいます。
by 小林