インタビュアー日記

こどももストレス解消?!

 

小学生や中学生にインタビューをするとき、

最後に「今日おしゃべりしてどうだった?」と感想を聞きます。

 

こどもたちがなんて答えると思います?

 

「なんか、楽しかった!」

こんな風に言ってくれると嬉しいですが、

実際には結構多いのが、

 

「なんか、スッキリした!」

 

もっとズバリと

「ストレス解消!!って感じ!」と晴れ晴れと答えた

女の子もいました。

 

思わず微笑みながら

「スッキリした? ほんと、良かった。

 なんでスッキリしたんだと思う?」と聞くと、

 

「だって、普段こんなに

 しみじみ気持ちとか聞かれないもん」。

 

この答えを聞いて、

「こどもたちって、話を聞いてもらいたいと思ってるんだなあ」と

こっちまでちょっとしみじみしました。

 

先日読んだ、

精神科医の樺沢紫苑先生の著書

『頑張らなければ、病気は治る』に

「表現することでストレスが軽減され、癒される」

と書かれていました。

 

私がこどもたちと話したのは

学校や習い事の話、

好きなことの話、

お父さんやお母さんの話など

ごく普通の日常のことですが、

それでもきちんと自分の言葉で話すことで

こどもたちも「スッキリ」するんですね。

 

だから、

「スッキリした!」という感想をもらえたときは

うまくラポールを作れて

普段は奥の方にしまってある気持ちも

話してもらえたのかなと嬉しくなります。

 

以前、こどもにインタビューをするときに

絶対やってはいけないこととして「媚びる」を挙げました。

 

加えて、こどもとの間にラポールを形成するのに

大切なことは、

「答えを待つ」ことだと思います。

 

すぐに答えが返ってこないときに

こちらから選択肢を呈示したり先回りして代弁したりせず、

こどもが自分の言葉で話すのを待つ。

 

これの繰り返しがより深いラポールを形成し、

「ストレス解消した!!」と言えるほど

胸の内を話してくれることに繋がるのだと思います。

 

PS

全く何も考えが浮かばずポカンとしている場合は

待っていてもそもそも答えがないので、

質問を変えるなどの対応が必要ですけどね!

 

by  小林

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