[25]トイレ案内人

実は、私、歌舞伎が大好き(好きなものが多くて…😅

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誰が好きかと言われると、絞る込むのは難しい

たくさんの思い出をくれた、

十八代目中村勘三郎丈

十二代目市川団十郎丈

亡くなった時の喪失感は大きかった。

 

 

231年ぶりに復活した四代目坂田藤十郎丈や

今年人間国宝になられた十五代目片岡仁左衛門丈も

役者が違うとはこういうことかと思わせてくれる。

もちろん、玉三郎も秀太郎も、海老蔵も猿之助も

七之助も隼人もファンではあるが、

結局、贔屓を決めないままに約10年歌舞伎座に通っている。

しかし、歌舞伎が賑やかで充実している時を

勘三郎丈や団十郎丈と過ごせたことは

私の人生をとても充実させてくれたし、運がよかったと思う。

 

今日は役者の話ではなく…

勘三郎丈が復活した芝居小屋「平成中村座のトイレ」の話。

仮設芝居小屋の幕間の女子トイレの混雑は凄まじく、

まさに長蛇の列

しかし、

平成中村座にはトイレを待つ客の誘導係として

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「霞番(かすみばん)」のお姉さんがいる。

十八代目勘三郎にも可愛がられていた

お茶子さんである。

この「霞番」の登場で、長蛇の列はあっという間に解消され、

長蛇に並ぶことも楽しい時間だった。

 

今回、お盆の最中に諏訪湖の花火大会へバスで向かう途中

やっぱり女子トイレはどこも長蛇の列だった。

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中央高速道「談合坂のサービスエリア」では、

トイレの入り口にトイレの空き状況がわかる電光掲示板があった。

そして、そこに、トイレ誘導係りのおじさん

「ハイ3列目、ハイこの列の奥が空いたよ…」

霞番のお茶子さんよろしく誘導して、

長蛇の列は間もなく解消された。

もう1件、峠の釜飯で有名な「荻野屋のトイレ」でも、

おばちゃんが二人で

「和式でもいい人…、こちらにどうぞ」

「洋式が2つ空きました」と誘導していた。

 

そういえば、

最近は歌舞伎座や演舞場でも、会場案内係りが霞番をしている。

 

平成中村座の名物だった、霞番のお茶子さん

10〜15分の間に集中する客裁きの技術は素晴らしいと思ったが

今やいろんなところで

「トイレ案内名人」が登場しているようだ。

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トイレ案内人は、

状況把握がしっかりしていて、

②歯切れが良くて言葉が分かりやすく

機転が利いていて、

④誰にも平等

⑤長蛇の人を退屈させない喋り

が、できなくては務まらないと推察…

「霞番」トイレ案内人は誰でもできる仕事ではないとつくづく思った。

 

 

 

山中 紀子(玉篁) の紹介

美味しい中国茶をすすりながら猫をなで、楽しいことを考える…。マーケティング会社を起業して25年…。これからは、女性が力を発揮して、活躍できるフィールドを作るのが私の使命。人生を楽し技を極めたい!
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