インタビュアー日記

「クレヨンしんちゃん」のラポール

ディアゴスティーニから、

「映画クレヨンしんちゃん DVDコレクション」が

発売されたそうです。

http://deagostini.jp/cys/

 

私は「クレヨンしんちゃん」の映画は

『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』しか

観たことがありませんが、

もう22作品もあるんですね!

 

そもそも「クレヨンしんちゃん」に

特に興味はなかったのですが、

「映画のクレヨンしんちゃんは、大人が泣けるらしい…」

と聞いて興味を持ち、

軽い気持ちで観た『オトナ帝国の逆襲』。

 

はい、普通に最後は号泣しました(笑)。

 

多分私より少し上の世代のお父さんお母さんが

ターゲットだと思いますが、

「昭和」へのノスタルジーが強烈に描かれていて、

しかし過去を懐かしがって甘い郷愁に浸るより

少しぐらい辛いことがあったって

家族で前を向いて未来に向かうんだ!というような

ストーリーだったと記憶しています。

 

何がすごいって、

子どもが楽しめるように基本ものすごくベタでありつつも

大人に対するラポールをぐいぐい作っていること。

 

作り手(=映画の世界観)への共感や

“同志感”とでもいうような意識を形成するしかけが

いっぱいだなあ、というのが

見終わった後の感想でした。

 

だってストーリーは先ほど書いたように

シンプルなんですよ。

 

でも映画の進行と共に

徐々にラポールが強く深くなっているので、

口で説明すると恥ずかしいぐらいベタな展開でも

感情を揺さぶられてしまうんです。

 

同じことを聞いても

自分との間にラポールが形成されている人から聞くのと

全くラポールがない人から聞くのとでは

受け取り方や印象が全く異なるのと同じ、ですね。

 

何かを伝える時には

伝える内容そのものも大切ですが、

それ以前にきちんとラポールが形成されていることも

とても重要...ということ、

「クレヨンしんちゃん」の映画で改めて感じたのでした(笑)

 

by  小林

 

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