[11]集中力と開放感が同時にやってくる

毎年7月最後の週末は、書道師範試験が行われる

受験者は暑い7月最後の土日は、

2日間みっちり缶詰状態になる

 

年明けから課題準備を進めて、

5月の課題発表を受けて課題の提出と

実技試験と筆記試験の準備が始まる。

imgres-1昨年は、副師範を受験した。

“王羲之”について知るところを述べよ」…完璧!

筆記試験は100点をいただき、

課題、実技試験共に良好で

無事合格!

猛暑の中での合格は、格別の達成感があった

今年は、正師範を受けるべく

年明けから千字文を手習いして準備を始めたが…

5月の発表を聞いて愕然!

なんと、課題が大幅に変わり、

楷書も行書も草書も予想外…

夏は忙しくなると予測して

私にしては珍しく、早めの準備に入ったのに

嘘でしょう!!!

 

課題を検討してみたが、どうにも厳しい。

毎日手習いをしても追いつきそうもない

春からしていた手習いはなんだったの!?

と、無性に腹が立った。。。

院長の一声で変わる試験である。

お稽古に無駄はないとか、確かにそうですよねー

って、そんなことはわかっていますが、

試験は試験です。

合格しなくては意味がない。

結局、今年の師範試験は見送り、

また来年、再挑戦ということにしたが

新年からの準備が 「💥・💥・💥」

5月の脱力はそのまま6月7月の稽古に反映していた

この2ヶ月でお稽古に出かけたのはなんと2回 (_ _).。o○

 

8月には上野の森で2つの書展が開かれる

IMG_26561つは伝統書道の展覧「第22回 泰書展」

こちらがなんと、本日4日まで!!

 

しかも、最終日は3時までって、1時半までは予定がある。

駆け込むしかない。。。(≧∇≦)

もう1つは、

IMG_2657お盆の学書院展の1週間、やはり上野の森で開催される

一緒に学んでいる方々の作品が並ぶ

毎年暑い時期の書展だ。

 

まったく、どうしてこの季節…

 

さらに10月には段級試験が待っている。

課題手本に習って作品を2種提出

普段と比べると半切2枚は大きいのだ。

考えるだけで、汗が出るし、肩が凝る

もう課題は、発表されているので、

そろそろIMG_267210月の段級試験の準備

始めなくては間に合わない

「はぁ〜」ため息が出る

そんな大変なことを、なぜやっているのか

誰かに強制されているわけではない

安くはない費用をかけて、

汗をかき、肩こりを我慢して、手を墨で真っ黒にして書く

そこには、字がうまくなりたいとか、書道教室を開きたいとか

私には、そういったはない

 

ぶぅぶぅ言いながら、

「まいったなぁ〜」と、ぼやきながら書いている、

この時間が楽しいのだ。

 

無心」になれる…?、それも少し違う気がするなぁ

 

書に向かっている時には、

あと1枚、もう1枚、この字が少し、ここのハネが…

書いても書いても満足しない

常に、何かしら足りないと思いながら書いている

もうちょっと、もうちょっと、と

自分の「理想の書」が、書きたいのだ

正直なところ、“欲の塊”

 

実は、この欲に向かって必死になている時間が心地よい

墨の匂いがお香のように効いてくる

 

目の前のお手本に、無心で取り組み

“欲の塊”と化していることで

実は素晴らしい開放感を味わっている

夢中で手習いしている時の集中力すごいのだと思う

自分の“欲”に向かう集中力と開放感

矛盾するようだが、この2つのことが同時にやってくる

こんな時間は、書道以外ではなかなか味わえない

 

私の書道は、まだ始まったばかりだ

唐代、宋代、元代、明代、 清代…と

歴史に名を残す書家の臨書に挑む先輩の姿は

穏やかだが迫力がある、書道とはそんな熱い物だと思う

まぁ、なんでも趣味の世界は一歩踏み込むと

全く予想しなかった世界がimages-2待っている

趣味に本気になる時はくれぐれもご用心を!

 

 

山中 紀子(玉篁) の紹介

美味しい中国茶をすすりながら猫をなで、楽しいことを考える…。マーケティング会社を起業して25年…。これからは、女性が力を発揮して、活躍できるフィールドを作るのが私の使命。人生を楽し技を極めたい!
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