[33]三津五郎と巳之助

8月の歌舞伎座は『納涼歌舞伎』

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1日3回の上演で、1回が少し短め

客にとっては嬉しいやら悲しいやら…

 

 

 

例年この季節の演目は怪談ものだが、

今年は7月に玉三郎と中車で牡丹灯籠を上演している

 

そんな影響があったか、なかったかは知らないけれど

8月の納涼歌舞伎は、七之助の美しさが目立った。

 

一部と三部では

10代目坂東三津五郎を忍ばせる演目

「棒しばり」と「芋掘り長者」の2つの舞踊が用意されていた

三津五郎がよく踊っていた演目だ

 

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「棒しばり」は18代目勘三郎と10代目三津五郎

太郎冠者、次郎冠者で何度も観せてもらったが

この8月は中村勘九郎と坂東巳之助の二人で演じていた。

中村屋も大和屋も息子が継いで観せている

 

三部の「芋掘り長者」は

三津五郎と橋之助の二人で演じていたが

今回は、橋之助と巳之助の二人

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坂東三津五郎は、

踊りの名手としても知られており

*写真は「お祭り」

 

 

芋掘り長者の「藤五郎」は、

踊りの名手がわざと下手な踊りを舞うという

難しいお役…

 

さて、巳之助がどう踊るのかと思っていたら

三津五郎が踊った「藤五郎」のお役は橋之助だった

 

三津五郎が得意とした演目の中でも難しい「芋掘り長者」

当然、巳之助が踊って良い筈なのに…

 

橋之助の「藤五郎」を舞台で見る巳之助の姿に

三津五郎が大切に演じていた「藤五郎」へのリスペクトを感じた

 

巳之助に、10代目三津五郎の姿が重なった瞬間だった

 

歌舞伎ファンとしては、

役者が親に近づき、親を越えて行く姿を見守るのも楽しみの一つ

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巳之助は、いつ「藤五郎」を踊るんだろう…

楽しみが、また1つ増えたなぁ〜 (^_−)−☆

 

 

 

 

山中 紀子(玉篁) の紹介

美味しい中国茶をすすりながら猫をなで、楽しいことを考える…。マーケティング会社を起業して25年…。これからは、女性が力を発揮して、活躍できるフィールドを作るのが私の使命。人生を楽し技を極めたい!
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